
「建物の側面に何もない大きな壁がある」「店舗の外壁を何かに活用できないだろうか」——そんな使っていない壁が、実は広告スペースとして収入を生む可能性があります。
近年では、建物の壁に大きなアートを描く「ミューラル」を広告として活用する企業も登場しています。広告を掲載したい企業と、壁を貸したい建物オーナーをつなぐサービスもあり、これまで活用方法がなかった壁を新たな収入源として活用できるケースがあります。
ここでは、所有している建物の壁を広告として貸し出す仕組みや、どのような壁が活用できるのか、費用や掲載終了後の対応まで紹介します。
建物の壁を活用する方法のひとつが、壁面にアートを描いて広告として使用する「ミューラル広告」です。
企業の商品やブランドの世界観をアーティストが壁面いっぱいに表現するため、一般的な看板広告とは違った形で街中の人の目を引くことができます。
そして、このミューラル広告に欠かせないのが、アートを描くための「壁」です。
そこで近年生まれているのが、建物オーナーが使用していない外壁を提供し、広告が掲載されている期間の賃料を受け取るという活用方法です。
「自分で広告を出す」のではなく、「広告を掲載したい企業に壁を貸す」と考えるとイメージしやすいでしょう。
例えば、所有している自宅や店舗、オフィスなどに、次のような壁はないでしょうか。
これまで「ただの外壁」として何にも使っていなかったスペースでも、広告を掲出する場所として活用できる可能性があります。
必ずしも駅前や繁華街の一等地でなければ活用できないわけではありません。
「この壁では難しいだろう」と自分だけで判断せず、まずは活用できる壁なのか確認してみるのもひとつの方法です。
では、どのような壁なら広告として活用しやすいのでしょうか。
壁面広告では、例えば次のようなポイントが関係します。
広告として利用するためには、道路や歩道、周辺施設などから壁が見えることが重要です。
建物同士に挟まれてほとんど見えない壁よりも、道路や駐車場、空き地などに面している壁の方が広告スペースとして検討しやすくなります。
ミューラルは大きな壁を使って表現するのが特徴です。
窓や設備などで壁が細かく分断されている場合より、何もない壁面がまとまっている建物の方が活用方法を検討しやすくなります。
ミューラル制作では壁に直接アートを描くため、壁の周囲で制作作業を行います。
そのため、壁の大きさだけでなく、建物周辺の環境なども含めて実際に広告として使用できるか判断されます。
条件は壁ごとに異なるため、これらに当てはまれば必ず広告にできるというものではありません。気になる壁がある場合は、専門会社に相談して判断してもらうのがよいでしょう。
壁を広告として活用すると聞いて、一番気になるのは「どのくらい収入になるのか」ではないでしょうか。
ただし、壁を貸した際の収入には一律の金額が決まっているわけではありません。
壁の大きさや立地、周辺からの見え方、広告主のニーズ、掲出する期間などによって条件は変わります。
そのため、「壁を登録すれば必ず毎月一定額が入る」という仕組みではなく、「これまで何も生み出していなかった壁が、条件次第で収入源になる可能性がある」と考えるとよいでしょう。
「広告として貸せるとしても、壁画を描く費用はこちらが負担するのでは?」と不安に思う方もいるかもしれません。
WALL SHAREの場合、壁を提供するオーナー側の費用負担は0円と案内されており、必要な経費は広告主とWALL SHARE側が負担しています。
つまり、自分でアーティストを探したり、広告制作費を支払ったりして壁を広告化するという仕組みではありません。
使っていない壁を登録し、広告として利用したい企業とのマッチングを待つ形になります。
自分が所有する建物だからこそ、「どんなものが描かれるのか」「広告掲載が終わった後はどうなるのか」も気になるところでしょう。
WALL SHAREでは、描く内容は広告主とWALL SHARE側で決定します。
ただし、壁主側に「このような表現は避けてほしい」といった希望がある場合には、事前にNG表現などを調整するとしています。
そのため、自分の意図しない内容が描かれないか不安な場合には、契約前に条件を確認しておくことが大切です。
WALL SHAREでは掲載終了後、元の壁に近い色へ塗り直す原状回復を行っています。
ただし、ミューラルを描いた部分のみを塗り直すため、既存部分との間に色の新旧差が生じる可能性があることも案内されています。
「一度描いたらずっとそのまま」というわけではありませんが、原状回復の方法についても事前に確認しておきましょう。
建物を所有しているからといって、自由に好きな広告を出せるとは限りません。
屋外で継続的に公衆へ表示される広告は「屋外広告物」に該当する場合があり、地域によって表示できる場所や大きさなどのルールが定められています。
屋外広告物に関する実際の規制は、都道府県や市町村などの地方公共団体が条例等によって行っています。
そのため、壁を広告として活用したい場合は、自分で広告を制作して掲出するのではなく、必要な確認も含めて専門会社へ相談する方が安心です。
建物の壁というと、一般的には「建物の一部」でしかありません。
しかし、道路や駐車場などから見える大きな外壁であれば、広告を掲載するスペースとして活用できる可能性があります。
特に、次のような方にとっては、壁を広告スペースとして貸すことも選択肢のひとつです。
ミューラル制作を手がけるWALL SHAREでは、広告に活用する空き壁を募集しています。
登録したからといって必ず広告として利用されるわけではありませんが、「この壁も活用できるだろうか?」と気になっているのであれば、まずは所有している壁を登録し、活用できる可能性を確認してみてはいかがでしょうか。
壁の確保から、その場所・コンセプトに相応しいアーティスト選定、そしてアーティストが最大限クリエイティブを発揮できる環境作りを行うミューラルプロデュース会社。
アディダス、AVIOT✕アイナ・ジ・エンドなど、「ミューラル広告と言えば」で思い当たる多くのアートを手掛け、その数は2025年1月現在で170にものぼる。