ミューラル(mural)とは壁画のことで、ミューラルアートとはビルの壁面や商業施設の外壁に描かれる大規模なアート作品を指します。日本ではまだ馴染みのあるカルチャーではありませんが、海外では文化的なコミュニケーションの一環として機能しています。
近年では、日本国内でもさまざまイベント・広告などでミューラルアートが活用され始めており、企業や自治体なども注目。大型の映画作品やブランドの新商品キャンペーンなどで、ミューラルアートを使った広告が展開されるケースが多くなっています。
ミューラルアートとウォールアートは、どちらも壁に描かれるアートですが、いくつかの違いがあります。
ミューラルアートは、建物の外壁や内壁に描かれる大規模な壁画のこと。ビルの壁や公共施設などに描かれるものが多くなっており、地域の住民や訪問者に向けて制作されることが一般的。社会的・政治的メッセージを込めたものや、観光資源・広告媒体としての役割を果たす作品もあります。
ウォールアートは、屋内外を問わず、壁に装飾的に描かれるアートのこと。装飾的・デザイン的な要素が強く、必ずしも大規模ではないのが特徴。インテリアデザインの一部として、個人の生活空間や商業空間に飾られることが多く、主に空間を美しく彩る目的で用いられます。
つまり、ミューラルアートは「パブリックアート」としての性質が強く、ウォールアートは「デコレーションアート」としての役割が強いと言えるのです。
ミューラルアートとグラフィティの大きな違いは、「許可を得ているかどうか」と「目的」にあります。
ミューラルアートは、建物の所有者や行政から正式な許可をもらって描かれる壁画のことです。街を美しくしたり、文化的なメッセージを発信したりすることを目的としています。
一方、グラフィティは、許可を取らずに描かれることが多く、個人の表現や社会へのメッセージを伝える手段として使われることがあります。例えば、渋谷駅西口の工事現場では、若手アーティストが正式な許可を得てミューラルアートを制作し、街を鮮やかに彩っています。
しかし、許可なしで描かれるグラフィティは、法律の問題になったり、賛否を呼ぶこともあります。
簡単に言うと、ミューラルアートは「ルールに従った街を彩るアート」であり、グラフィティは「ルールに縛られない自己表現の手段」と言えるでしょう。
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